報徳会『地方改良の要項』

 内務省地方局が編の報徳会が発行した『地方改良の要項』(1912年<明治45>)には、地域の福祉増進という点で今日でも学ぶべき点が多い。『地方改良の要項』は内務省が進めてきた地方改良講習会で紹介事例を基に編さんされたもので、それによると、宮崎県の紙屋尋常高等小学校では毎年1回、60歳以上の老人を集め、児童の作品を陳列したり、話し方を演じたり、また平素でも老人に作品を届けたりして、老人への慰問・訪問活動をしている事例、山口県西方村では夜学会に老人部を設け、40歳以上の人に対して、海外への出稼ぎ者へ手紙を書くことができるようにするなど地域の教育水準の向上を図った事例、静岡県稲取村での防貧・救貧の手段としての村内共同救護社の設置の事例、埼玉県中瀬村の衛生拠金組合の設置と、それによる保健衛生改善運動や不時の救済活動の事例などが紹介されている。(大橋謙策)

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