基本的問題意識 来るべき気候変動・地殻変動など大規模災害が予想される。その度に大きな財政支出が予想されている。それでなくても、現在の国債などの残高は1千兆円を超え、今回のコロナ対策でも大きな財政支出がある。これらの財政支出は、将来の次世代への負担として送られることとなる。このように公的部門の肥大化は、‘世代間の付け回し’として批判されてしかるべきである。
Read More ◇二つの特定非営利活動法人が連携
今回は青森県南部町にある「青森なんぶの達者村」(沼畑俊吉理事長)と「三本の木フレンド」(林悦子理事長)の二つのNPO法人の事例を取り上げてみたい。
農業と観光を担う「青森なんぶの達者村」は、「友(ゆ)〜ったり 遊(ゆ)〜っくり 農(の)〜んびり」を掲げ、「ゆったり文化」を発信し地域活性化を進めている。1994年より、自然、文化などを生かし、地元の人と訪れる人との相互交流を行い「日本一おもしろい村」を模索した、「農業体験ホームステイ」を実施している。
青森県おいらせ町にある社会福祉法人「誠友会」(苫米地義之理事長)は、株式会社として経営している観光農園「アグリの里おいらせ」と、特定非営利活動(NPO)法人「平成謝恩会」を併設している。この春には、高齢者のショートステイ専用棟が増設された。
Read Moreこれまでの大量生産・大量消費の産地型農業は、農産物を単なる物とする「モノ生産」であった。そこで、「農林水産の生業」における「コト生産」を考えてみたい。「コト生産」は、農林水産を巡る関係性に着目して、循環を創造する参加型の生産方式のことだ。
Read Moreデイリー東北に掲載!!
食と農業、福祉の連携が雇用創出や地域活性化に貢献する好事例が、地方から次々と生まれている。
昨年12月に広島県で初めて開かれた「里山福祉研究会」でも、広島、青森両県の関係者が中心的な役割を果たした。両県の先駆的な取り組みを紹介する。
関係者が里山福祉の可能性を探った第1回研究会=2017年12月9日、広島県庄原市[/caption]人口減少や少子高齢化、ヒト・モノ・カネの中央一極集中と、地方の暮らしを取り巻く環境は厳しさを増している。北奥羽地方も例外ではなく、福祉や農業分野を中心に働き手不足が顕在化している。
Read More私たちの特定非営利活動法人の創設15年を迎える。
これまで、公的な助成は受けることをしてこなかった。それは、‘志’が租税によって失われると考えてきたからであり、税金に寄生をしたくなかったからでもある。
改めて15年を振り返ると・・・。
寒中お見舞い申し上げます。
新しい地平を開(拓)くべき時代がきています。
今日の時代状況は、これまでの価値規範で、新しい地平を見渡すこと、その問題解決は困難となりました。
今日的には次のような課題があります。
① 環境的変動要因(気候温暖化・地殻変動等)
② 経済的変動要因(グローバリズム進展・資本主義の限界・格差の拡大等)
③ 財政的変動要因(国家の負債膨張等)
④ 人間的変動要因(テロリズム・個の資質劣化・遺伝学的課題等)
⑤ 人口的変動要因(本邦の高齢化・単身化・未婚化 ・ 国際的な人口爆発)
⑥ 教育的変動要因(教育の機会均等の劣化・世代間の知恵の継承の劣化・教育格差の顕在化等)
地球環境という限りある住まう人類は、上記のような課題に直面しています。
食と農と福祉の連携による魅力的なまちづくり」研修会が9月末に、公益財団法人全国市町村研修財団・全国市町村国際文化研修所の主催で滋賀県大津市で開催された。全国の市町村自治体職員を対象とした研修会で、「食・農・福祉連携」がテーマとして取り上げられたのは初めてだという。研修会対象者は基礎自治体の公務員で、今回は福祉関係者だけでないことに特徴があり、企画部局、農政部局、総務など多様な部署からの参加があった。おそらく、多様な部署からの参加と全国の自治体からの参加という相乗効果もあったのではないか。ただ、テーマからか大都市自治体からの参加が少なく、地方部の自治体から参加が多かったのも特徴だ。
Read More■基調講演1
山口靖 氏 〈農林水産省経営局金融調整課長 「ミラノ万博と食と農林と福祉の連携」
■基調講演2
佐藤博 氏 〈社会福祉法人 雄勝福祉会/前厚生労働省社会援護局 課長補佐> 「食と農林と福祉の連携と生活困窮者自立支援」
■統括報告
渡邉洋一 氏 〈NPO 地域福祉研究室 pipi 総括責任者・理事長> 「食と農と福祉の連携報告書から」
地域おこし勉強会2016-国際協力と日本のまち・むらの課題を一緒に考えてみよう。-国際協力分野における地域開発や地域振興への取り組みと、日本における地域おこしや地方創生活動には、沢山の共通点があります。そこで、今年の地域おこし勉強会では、国内・海外で地域づくり、地域振興、地域の課題に取り組んできた担い手、記録者、研究者をお招きして、先人の経験をどのような視点から学び合えるのかを考えて、整理してみたいと思います。
Read More社会福祉施設が「食環境弱者」の暮らしを支える=青森県むつ市で、農と食と福祉の連携にチャレンジ=渡邉洋一・・・農が持つ意味を「生業」や「生き甲斐」や「社会参加」という視点から考えてみたい。もちろん「農業」と「農」とは意味を分けて使用する。「農業」という視点は生業(なりわい)につながることとなる。一方「農」が持つ意味の「生き甲斐」や「社会参加」は、農業の付属的な視点であるが、社会福祉は「生き甲斐」や「社会参加」の面に期待している。それは、「農」が持つ自然環境や景観保全の基盤に、「里山文化」を見出すことができるためだ…
Read More地方創生への途 「食と農と福祉の連携」が生む可能性農山漁村地域が培ってきた集落の暮らし(食の文化と農の文化の融合による素朴な暮らし)を地域福祉の観点から吟味し、地域活性化につなげていくため、昨年7月より、総務省、厚生労働省、経済産業省、国土交通省の協力のもと、農林水産省食料産業局が「地域における食と農と福祉の連携のあり方に対する実態調査検討委員会」を設置した。その座長を務めさせていただき、報告書を今年3月末にまとめることができた。
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