福祉社会(ロブソンW.A.Robsonが著書Welfare State and Welfare Societyにて指摘する)
例えば、福祉国家の構築という道程において、サービス水準(高福祉、中福祉、低福祉)と負担(高負担、中負担、低負担)というジレンマの過程に、「住民参加」という媒介が介入することによって、福祉コミュニテイ像が浮び上がる。さらに、次の四点について整理できる。
① 福祉国家における権利と義務の再吟味
② 国民や市民の意見を反映する民主的装置
③ 国家と個人の役割に関する多元化
④ 労働組合に代表される強力な組織の自己抑制と自覚
この作業を積み重ねていくと、福祉国家概念は、福祉社会概念へと昇華すると考えられる。ここでは理想的な人間本意な社会として構築される目標概念として説明しておきたい。(渡邉)
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